お笑い

キングオブコント2022感想

もはやお笑い賞レースといえば
R-指定というくらい
板についてきましたね。
賞レース史上
1番カッコいいオープニングVTR
だったのではないでしょうか?
梅田サイファーの
ラッパーならではの
言葉遊びが光る
ファイナリストの紹介で
KOC最高の幕開けとなりました。
昨年は空気階段が
歴代最高得点を叩き出し
全組ハイレベルなコントを
披露していました。
今回もそれ以上に面白い大会に
なるはずと楽しみにしていました!
初出場が5組で去年と同じですが
ダークホース枠が多く
ニュースターの誕生
期待していました。

1組ずつ振り返っていきます

ファーストステージ

1.クロコップ 460点

BGMのチョイスが最高でした!
一気にクライマックスへ
持っていける曲の力、
まさかこんなところで
遊戯王のBGMの良さを再確認する
とは思わなかったです。
あっち向いてホイという
ありがちな設定ですが
カードの効果があることで
どんどん展開していき、
次は何が来るのかというワクワク感
ずっとありました。
ヘリで去っていくクライマックスの
学校の教室から一気に空間が広がる感覚がよかったです。
めちゃくちゃ馬鹿馬鹿しくて
ほんとに必要なのか?
とも思いましたがそこが最高でした。
今大会の全体の点数が
かなり高くなるくらい
最高のトップバッターでした!

2.ネルソンズ 466点

チームプレイが抜群のコントでした!
和田まんじゅうさんのキャラは
唯一無二の面白さがありますね。
和田まんじゅうさんだけ本人役?
というような
普段の延長線上のキャラなので
見てる側も待ってました!という
感覚さえありました。
その和田まんじゅうさんの
一番面白いところと見せたいという
FWワントップの布陣
コントだと思います。
そしてきっちり全部ハマってました!
和田まんじゅうさんを引き立たせて
何言っても笑ってしまう
空気を作っていました。
周りがパスを繋いで
エースがきっちり決める
ような
チームプレイのコントでした!

3.かが屋 463点

綺麗な起承転転結のコント!
賀谷さんのキャラのインパクトが強
開幕いきなり引き込まれました。
かが屋はキャラ一本のコントでは
終わらないでしょ
という信頼があり、
ここからどう展開するのか
わくわくして見てました。
期待を裏切らず
起承転結の「転」でちゃんとウケて
その勢いのまま
ラストまで転がっていきました。
しかもただの起承転結ではなく
登場人物2人別々の展開があり
その2人が入り混じって
物語を紡いでいく起承転転結のコント。
全ての要素が綺麗に纏まっていて
台本が素晴らしかったです。
それだけでなく
演技力も格段に良くなったと思います。
間の取り方、表情に
磨きがかかっていたと感じました。
絶対近いうちに
チャンピオンになるコンビ
だと思います!

4.いぬ 459点

1本映画を見た感じになってる悔しい!
演者が笑い所を作るというより
観客にどこで笑うかは任せてるネタ
だと思いました。
映画を見ている感覚は
そこから来たのかなと。
審査員の評価は1番分かれていました。
キスは禁じ手という
飯塚さんの審査基準もわかりますし、
秋山さんと松本さんが高得点なのも
なんとなく納得できました。
昨年から審査員が
がらっと変わりましたが
かなりバランスのいいメンバー
なんだと思いました。
今大会で1番馬鹿馬鹿しくて、
終わった後はキスしか残らない
コントでしたが、
新しいキスの使い方
発明したと思います。
後から思い返して1番面白い
コントでした!

5.ロングコートダディ 461点

「コック帽が看板に当たって落ちる」
をコントの軸にするところが渋すぎる
帽子が落ちたところにすかさず
照明と銅鑼の音がバーンと入り
完全に掴まれました。
コントは基本同じ展開の繰り返しですが
兎さがずっと同じこと言うことで
面白さが積みあがっていき
終盤どんどん加速して
面白くなっていきました。
独特な料理人のキャラを
余さず全部調理したような
全く無駄ない
細かく計算されたコントだと思います。
漫才でもそうですが、
ちょっとした気になるところは
ちゃんと伏線
になっていて
絶対に終盤回収してくれます。
めちゃくちゃ作りこまれているネタ
だなと思いました。
派手さはないですが
絶対にマネできないいぶし銀の笑い
かがむの「む」の口とか。
吸った空気がどこにいった
とか。
小ネタも1つ1つが
全部面白かったです。
コント職人が練り上げた
最高のネタで最高でした!

6.や団 470点

今大会1番の衝撃!
何故もっと人気が出てないのか
ってくらいクオリティが高い
コントをしていました。
日常を切り取った設定に
かなりパンチの効いたキャラ
登場するのですが、
ギリギリ私たちの生活の中にも
いそうなキャラ
そこにこだわりを感じました。
緊張と緩和というか
恐怖と笑いの振り幅が凄すぎて、
お笑いの大会であることを
忘れてしまうくらい
コントの世界に引き込まれていました
ロングサイズ伊藤さんの
シリアルキラーの演技が上手すぎて
ブルーシートを広げているシーンは
本当に怖かったです。
演技力の高さ、台本どちらも
ハイレベルなトリオ
でした!

7.コットン 470点

次世代の憑依型キャラ芸人!
キャラを憑依させるタイプの
コント師はたくさんいますが
ここまで自然な憑依
なかなかいないのではないでしょうか?
「お邪魔しますぅ」の一言で
どんなキャラかわかるくらい
役作りが細やかでクオリティが高い
浮気証拠バスターという
実際には存在しない設定も
演技力の高さから
すっと入ってきました。
「反動でギャルと浮気する。」
「スミノフ、澪、ほろ酔いは
男性が1人で飲むとき
存在しないお酒なんですよ。」
などのあるあるネタや
ピンチの切り抜けが凄すぎるところが
1番受けていました。
ぶっ飛んだボケではなくリアルなボケ
だったので万人受けするネタ
だと思いました。
じわじわと話題になっていましたが
大ブレイク前夜の雰囲気
が漂っています!

8.ビスケットブラザーズ 481点

抜きのボケにやられました!
今大会1番濃いこってりコントでした。
一見大味なコントかな
油断した時に
ぽっと強いワードが
不意打ちでくるので
完全に食らってしまいました。
武道の達人のように
意識の隙間を突いてくる
ような抜きのボケが
抜群に上手かったです。
「こっちが前さ」
「それどういう意味?」
「国とは関係ない公務員」

全フレーズハマっていて
見終わった後でも残る
ワードセンスが光ってました。
「ネタで無理なら、顔、
それでも無理なら、動き、
どこかは笑えるはずなので、
笑うことを忘れないで下さい」
とネタ前VTRで言っていましたが
そのすべてがハマって
大爆発していました!

9.ニッポンの社長 455点

個人的にはケツさんには
叫んでほしかった!
ケツさんはダイアンの津田さんのような
追い詰められて活きる、
負け顔が1番面白いと思ってます。
あの色の照明と
ケツさんの顔も面白かったですが、
もっとぶっ飛んだ展開の攻めたネタ
見たかったのが正直な感想です。
そして「暗転」という
新たな波紋が起きました。
「爪痕を残すよりも結果にこだわる」
と言っていましたが
また爪痕を残す結果になりました。
辻さんがTwitterの名前を
【暗転】にしていたり、
ニューヨークのほうがスベってた
とコメントしたり、
ただでは転ばないところが大好きです。
「暗転から明転、明転から暗転」の
フックで幕開けたのに
まさかの暗転で細かく場面が変わる
ネタは今大会は不向きでした。
個人的に1番応援してたコンビなので
悔しいですが
今後の活躍に期待してます!

10.最高の人間 462点

とんでもないコンビが誕生しました!
岡野さんと吉住さん
変わった設定のネタが多い2人ですが
岡野さんらしい狂気的な設定
吉住さんの演技力
抒情的なコントが合わさって
相乗効果で面白かったです。
ただ今回は舞台にかけてネタを
十分ブラッシュアップできない
即席コンビの弱点も浮き彫りに
なったのかなと思いました。
岡野さん緊張
画面越しにも伝わってきました。
個人的にコントの落ちの鋭さ
今大会1番でした。
シンプルにまた見たいですし、
単独ライブしたら即完するのでは
というくらいに魅力的なコンビです。
来年、ライブにかけて
仕上げに仕上げたネタで
無双する2人も見てみたいです。

決勝ステージ

1.や団 473点

コントのクオリティは
今大会1番でした。
ちょっとしたボタンの掛け違い
どんどん面白くなっていく、
お手本のようなコントだと思います。
話してないときの表情も
キャラの内面
を表していて
全員が卓越した表現力
持っていると思います。
もっと色んな設定のネタ
見たいと思いました。
コント師としての力は
今大会断トツだったと思います!

2.コットン 474点

や団が日常に非日常なキャラクターを
持ち込んでるのに対し、
コットンは「こんな人見たことある」
という共感の笑い
武器にしていました。
それを表現できる
きょんさんの役作り、
人間観察力
が素晴らしいです。
「タバコが煙にしみるときの顔」
「捨てたとて買う」

あるあるネタのチョイスが最高でした。
考えて自分から出てきたボケではなく
普段の生活で
人との関わりから発見したボケ
コットンの魅力だと思います。
最後プロポーズをするタイミングが
完璧で大爆発が起きました。
文句なしの準優勝です!

3.ビスケットブラザーズ 482点

かなりぶっ飛んだ設定のコントで
キャラがやばすぎて
引かれてしまう可能性がありましたが
素のキャラの濃さで
ねじ伏せて
いました。
2人の見た目があるからこそ
ポップな仕上がりになっています。
1本目とはまた違った
素のキャラの活かし方だと思います。
歴代最高得点を塗り替えました!
この日披露した2本とも
台本や演技力ではない
点数化できない面白さがありました。
1番面白かったです!

最後に

浜ちゃんのMCが面白すぎた!
途中暴走しすぎて
松本さんが呆れてる所もありましたが、
審査員がいつもよりリラックスして
よく笑っていた印象です。
今大会を振り返ると
松本さんの最後のコメント
これからのコントは演技力がないと
生き残れない恐ろしい時代。
この言葉がまさに今回の
そして今後のKOCを表している
のではないでしょうか。
や団とコットン、個人的にはかが屋が
高い演技力で練り上げられたネタ
を披露していましたが、
ビスケットブラザーズが
その基準をぶち壊して
圧倒的なパワーで優勝した
のが面白かったです。
「暗転は賞レース向きではない」、
「演技力がないと生き残れない」

この言葉が
どうお笑い界に影響するのか。
来年のKOCがどうなるのか

今から楽しみです!

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